共産党のウイグル・チベットに対する弾圧について
中国共産党のチベット・ウイグルに対する弾圧が酷い、酷すぎる。
私には何の力もないので、何もできません。
しかし、チベット・ウイグルと検索をかけても、ブログのアクセスで稼ぐ人々の上辺の記事が多く、(現状を知って貰うといった意味では有り難いが)胸を痛めている。
ということで調べたものを書いていく。(本とかが多めです)
<チベット>
中国のチベット侵略は1949年10月、中華人民共和国設立後に計画され、チベット人民の解放を勝ち取らせるという建前の元に進軍した。しかし、当時チベットには外国人は殆どおらず、進軍ではなく侵略だった。また、拒否すれば進軍し続けると脅した上で、チベット側に十七条協定を押しつけ、偽の国璽(国家の印として押す印章)を持ち出し調印させた。また、後ほど中国側の都合の良いように内容を変更するという徹底ぶり、かつ国際社会に助けを求めようとしたが、朝鮮戦争中だったので難しかった。
卑劣極まりないですね。
現在のチベットの状況は、人口移入といって、チベットに漢民族を大量に移住させている。チベット人600万人、中国人750万人。チベットに住むチベット人より漢民族の方が多い。そのため、教育においても、チベット語よりも中国語の方が使用されている。また、共産主義思想や、チベット文化の弾圧・破壊なども行われている。また、チベットは核廃棄物の投棄場としても使用されており、生態系やチベット高原の汚染なども進んでいる。チベットはウイグルと違い、1987年9月21日、米国議会の人権問題小委員会において、ダライ・ラマは「チベットに関する五項目和平提案」において、高度な自治が認められれば、独立は求めない、と譲歩した主張をしている。まぁ、普通に中国側は無視ですよね。国連決議も無視だし、まずチャイナが常任理事国なのでこればかりは・・。国連総会決議1353 1959年 ニューヨーク、国連総会議決議1723 1961年 ニューヨーク、国連総会決議2079、1965年 ニューヨーク、まぁ音沙汰無しですな。
<ウイグル>ウイグルもチベット同様、民族浄化、弾圧などありますが、チベットよりも注目されません。ウイグルはイスラム教なんですが、イスラムってのはイスラーム共同体っていってイスラム教同士助け合う精神的なのがあるんですね、しかし、中国とイスラム諸国は経済的にズブズブなので、どの国も助けてくれない悲しい状況・・・。ひどい。
今のウイグルにつくられている再教育施設(中国も存在を認めた。)の内容が以下の通りになる。
再教育施設とは?
⇒中国政府に都合の悪い思想を徹底的に教育して、チベット人たちの更正を目的とする施設である。
現在、衛星画像で確認される限り、ウイグル自治区には巨大に施設が新設されている。
中国政府は「再教育施設」の存在を「完全な捏造」と否定し続けていた。
しかし、最近になって「過激思想に影響された人々の社会復帰を促す施設」と、その存在を認めた。
拘束された人々は、法的根拠もない罪状を言い渡され、収容される。自治区内の現在は連絡を取れない人の話によると、ウイグル人人口の10%近くが罪状無しで収容されている。また、この話を元に予測すると、これから住民の40%は収容所送りになる。そして、20~50歳の男性はほぼ全員が対象であるとされる。
<施設内の生活>
監視カメラで24時間体制での監視
私的会話の一切禁止
トイレも許可制(5分以内)
<プロパガンダ教育での洗脳>
・儒教の学習(ウイグル人の大半はイスラム教である)
・食事前に国歌斉唱、習近平への感謝を捧げる
・午前の4時間共産党の政策の素晴らしさを学ぶ
・午後の4時間自己批判と反省のカリキュラム
・イスラム過激派の動画の視聴
・党のスローガン復唱の強要
・運良く収容所を解放された人々の話によると、収容所内の暮らしは良くて「不快」悪く言えば「拷問に近い」
・収容所には社会的影響力のある著名人も多数いるとされ、文化人、スポーツ選手、音楽家など中国内で人気のあったラッパーと、職業等は関係ない。
おやすみなさい。
参考文献
連合出版『シルクロードの農村観光 中国・新疆ウイグル自治区の民泊事情』リシャラテ・アビリム ,加藤 公夫
CCCメディアハウス『週刊ニューズウィーク日本版 「特集:日本人がまだ知らないウイグル弾圧」』〈2018年10月23日号〉(Kindle版)
明石書店『中国のムスリムを知るための60章』 中国ムスリム研究会
東トルキスタン共和国亡命政府
http://jp.eastturkistan-gov.org/seifu/
日本ウイグル協会
http://uyghur-j.org/japan/
ハート出版「犠牲者120万人 祖国を中国に奪われたチベット人が語る 侵略に気づいていない日本人」ペマ・ギャルポ
芙蓉書房出版「ダライ・ラマとチベット 1500年の関係史」大島 信三
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所 チベットハウス・ジャパン
http://www.tibethouse.jp/
ダライ・ラマ法王 公式ウェブサイト
http://www.dalailamajapanese.com/